2013年8月10日土曜日

引っ越しの極意

日本人は一生で何回引っ越しをするのだろうか?

国立社会保障・人口推移研究所では5年に一度、
都道府県別に人口移動、推移の調査を行っているが、
それによると一生で引っ越しをする回数は平均で約3回だそうだ。

転勤がないと条件のもとでどんな時に引っ越しをするのか考えてみると、
生まれてから子どもの成長に合わせて親が住み替え、
または家の購入で1回目、
学校を卒業して就職もしくは進学時に2回目、
進学後の就職で3回目、
結婚時に4回目、
子どもの成長に合わせて住み替え、または家の購入で5回目、というのが一般的である。

残念ながら最多引っ越し回数というギネス記録はないが、
歴史の中には驚くほど引っ越しを繰り返した人物がいる。

浮世絵で有名な葛飾北斎だ。
人生で引っ越す事93回。
引っ越す理由も絵を描く為だけではなく、
無類の掃除嫌いで、部屋が散らかる度に引っ越していた様だ。
天才は奇人変人が多いようだが、北斎も同じ部類の天才らしい。
北斎だけでなく、江戸時代の江戸庶民はよく引っ越しをした様だ。

仕事を辞めて1年ほど海外を放浪した事があるのだが、
長期で日本を離れるため念入りな準備が必要だった。
一人暮らしをしていたので、家電や家具などを処分したり
現地持っていけない衣類や日用品を実家へ送ったりと、
これも引っ越しと同じ作業だった。

現地に持って行く荷物は移動が多い事を考え厳選し、
大きなスーツケース1つにリックとウエストポーチに入るだけにした。

1ヶ月ほど方々旅をしてから2ヶ月ほど語学学校へ通い、
仕事に就いて半年程トイレ、バス、キッチン共有のアパートメントで暮らし、
その後ホームステイを経験して帰国した。

旅行中の他に3回程引っ越しをしたが、
引っ越し先はどこも家具付きだったので大きな荷物はスーツケースのみだったが、
それでも現地で布団や調理器具などを購入したりするとどうしても荷物が増える。

移動の際には持ち歩けないので、現地の知人にあげたり捨てたりして処分した。
引っ越しのたびスーツケースに衣類などを詰めるのだが、
それもできるだけコンパクトにまとめようと考えるとこれまた手間と時間がかかる。

ああ、生活するってなんて物いりなのだろう。
引っ越しの際処分する物を荷物から分けるたび、
たった数ヶ月の生活でなんて無駄なものが増えるのだろう。
処分した物が自分の心についた贅肉に思えた。

そう、引っ越しの極意とはなんと言っても物を少なくすること。
それには生活に必要な最低限の物しか持たないという“物の少ない生活”をすることだ。

3つのR(REUSE再利用  REDUSE物を減らす RECYCLE再生利用)を意識して生活していきたいものである。

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